作成日: 2023/03/14 更新日: 2023/03/25 サイトの紹介と使い方
概要
- コンピュータの分類を本ブログの独断の性能基準で、行います。
- 性能を、データの処理速度と処理できるデータ量(十分に意味のある有限時間で処理できるデータ量)のこととします。
- 性能は常に相対的なものなので、スーパーコンピュータ>ミドルコンピュータ>パソコンに分類できるとだけ当面は認識してください。
尚、ミドルコンピュータとは、性能的にスーパーコンピュータとパソコンの間のコンピュータと認識してください。
スーパーコンピュータ
- 性能が最も高いコンピュータです。
- 世界の多くのメーカーが、しのぎを削って世界NO.1のスーパーコンピュータを開発しています。
- 特徴は、処理速度と処理データ量が、世界レベルで優れていることです。
- 用途は、例えば気象データの処理が挙げられます。
この処理結果は、私たちに天気予報として結果を示してくれます。
特徴
- 数千個~数万個のCPUなどを同時に使ってデータを処理する並列処理を使っています。
AI囲碁
- ボードゲームで知られる「囲碁」の世界では、現在人間を凌駕する「AI囲碁」が君臨しています。
しかし、スポーツにドーピングやロボットの使用が反則なように生身の人間の思考だけで競う「囲碁」は「AI囲碁」の出現と関係なく、色褪せていません。 - Google社が開発した「AI囲碁」はAlphaGo Fan(2015年)~AlphaGo(2017年)までバージョンアップを重ね、最終バージョンでは、CPU1,202個とGPU176個またはTPU5,000個を使ったともいわれています。
そして、AlphaGo以降Google社は「AI囲碁」から撤退しました。
2023年3月時点で最強の「AI囲碁」は、中国製の「絶芸」と言われています。 - これは、筆者の勝手な想像ですが、現在のAI技術により「AI囲碁」は目覚ましく強くなっていきますが、量子コンピュータが実用されたとき、現在のAI技術により強くなる「AI囲碁」の度合いは、「高々」と表現できる程度のものであると気づいたからではないでしょうか?
それならば、量子コンピュータの開発に力を注いだ方が効率がよいと思ったのかもしれません。
尚、ここでいう「AI囲碁」の強さとは、演算(思考)速度の向上のことで、質(例えば、自己増殖など)のことではありません。
囲碁という局面的なボードゲームのケースでは、近い将来量子コンピュータの技術などにより、完全解が得られるかもしれません。
世界最速のスーパーコンピュータ
- 「2022年5月日本のスパコン「富岳」が2年ぶりに2位になった」と報道されました。
- しかし、2位になったのは、処理速度部門だけで、総合力では未だ世界1位のようです。
- 速度部門1位のスパコンは、1秒間に約100京回=10の18乗回の演算を行います。
私たちが日常使うパソコンの速度を約1GHz=10の9乗とすると、実に10の9乗倍速いことになります。
ミドルコンピュータ
- 性能がスーパーコンピュータとパーソナルコンピュータの中間のコンピュータです。
- 一般にミドルコンピュータは、その定義の範囲が広いので、別称も多く存在します。
例えば、下記のように呼ばれます。- ミニコンピューター:VAXなどが有名です。
- ワークステーション
- ハイスペック・パソコン/ハイエンド・パソコン
- などです。
パーソナルコンピュータ
- 適度な性能、価格のいわゆる、最も身近なパソコン(PC)のことです。
- 用途は、個人使用や簡単な業務となります。
- 8086系MPUカテゴリで代表的な8086系MPUの説明をします。
特化型コンピュータ
- 上述の分類は一般的なもので、次のようにある特有の機能だけを特化したコンピュータも存在します。
最後に
- 近未来に量子コンピュータのような、現在のスパコンを遥かに凌ぐコンピュータが現れるものと思われます。
- しかし、その影響範囲はハードウエアの進化だけで、直接「人工知能」の進化には結び付きません。
確かに、大きな「人工知能」の進歩はあるでしょうが、「人工知能」を含むソフトウエアは、ハードウエア独自の進化と同じようにソフトウエア独自の進化(多くの未解決問題の解決など)の宿命を持っています。 - 尚、近未来におけるコンピュータの分類ごとの役割は、本カテゴリの最後の記事に記したいと思います。