01.集合とは-集合と要素-要素の個数の表記

作成日: 2023/04/01 更新日: 2023/04/02 サイトの紹介と使い方



初めに

  1. 基本的で基礎的な集合論について簡単に記述します。
  2. この記事は、連番記事となっているので、「最後に」の下部から次の記事あるいは、前の記事に移動してください。
  3. 数学全般に言えることですが、理解のコツは、意味(内容)を理解してから用語を覚えることです。
  4. お勧めは、後ろの方から理解することで、例えば、「例」から理解することです。
  5. 最初が理解できなくても、最後まで読むことで、「分かった~」という部分があれば、そこが突破口になることがあります。
  6. 本ブログは、幼稚園児から実務者までの幅広い読者を対象としてるので、「もう、分かってるよ~」という人はこの記事の読み飛ばしもOKです。


概要

  1. この記事では、集合論の基本的な集合と要素について記述します。
  2. 要素の個数の表記方法を記述します。

集合と要素

集合

  1. 要素の集まりのことです。
  2. 表記は、集合A={a,b,c,d}となります。
  3. 集合Aの「A」は、集合の名前です。
  4. a,b,c,dは集合Aの要素です。

要素

  1. これ以上分割できない1個のものです。
  2. その1個のものが、実際に分割できるとしても、分割できない(しない)と考えて要素にします。
  3. そして、それぞれの要素は、明確に区別できることが必要です。
    これを、数学用語で「それぞれの要素は独立している」と言います。

要素の例

  1. 集合A={a,b,c,d}の要素は、a,b,c,dになります。
    1. 「集合A={a,b,c,d}」は、「a,b,c,dの4個の要素を集めて、1個の集合Aにしましたよ!」という意味です。
    2. ここで何故、「集合A={a,b,c,d}なの?」と考えてはいけません。
      そう決めたのです。
      数学では、これ以上「何故?」と考えてはいけない境界線があって、それを「定義」などと呼びます。
  2. 今、テーブルの上に「りんご」「なし」「ぶどう」があったとします。
    1. 「りんご」「なし」「ぶどう」を要素として、集合Bを作ります。
    2. すると、集合B={りんご,なし,ぶどう}と表記できます。
    3. 「りんご」「なし」「ぶどう」は、果物ナイフで切り分けることができますが、集合Bは、切り分けないとします。
    4. これも、「何故、切り分けてはいけないの?」と考えてはいけません。
      そう決めたからです。

集合の問題が出たときに最初にやること

  1. 集合を自分で作った時は、何が要素なのか自分が知っています。
  2. しかし、誰か他の人が作った集合の要素はわかりません。
  3. そこで、集合A={a,b,c,d}のように数学の約束事で、他の人に「集合Aの要素は、a,b,c,dですよ!」と伝えます。
  4. 私たちが集合の問題などで、最初にやることは「集合Aの要素は何?」と考えることです。
  5. もし、集合A={a,b,c,d}のような方法で、要素を教えてくれないとしたら、(問題を出した)相手が間違っています。
    深く学んでいくと要素を必要としない集合も出てきますが、今は「集合には、必ず要素がある」と覚えましょう。

要素の個数の表記

  1. 集合の要素の個数を知りたい時があります。
    1. 例えば、集合A={a,b,c,d}の要素の個数は、a,b,c,dの4個です。
    2. 集合B={りんご,なし,ぶどう}の要素の個数は、「りんご」「なし」「ぶどう」の3個です。
  2. これを、次のように表記することがあります。
    1. |A|=4、|B|=3
    2. #A=4、#B=3
    3. n(A)=4、n(B)=3
    4. しかし、集合について深く学んでいくと、|A|=4、|B|=3は、少し違う意味を持つことになるので、本ブログでは、#Aや#Bに統一します。

まとめ

  1. この記事で以下のことが理解できればOKです。
    1. 集合A={a,b,c,d}
    2. #Aの意味(要素の個数ですね!)

最後に

  1. いかがだったでしょうか?
  2. この記事に質問がある方は下記のメールにお問い合わせください。


>>02.集合の演算-公式と記号

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