作成日: 2023/03/10 更新日: 2023/05/08 サイトの紹介と使い方
初めに
- 創発に依る現象について記述します。
- この記事は、連番記事となっているので、「最後に」の下部から次の記事あるいは、前の記事に移動してください。
概要
- 私たちは、無意識の内に日常と違う現象を目にすることがあります。
もちろん、意識的に日常と違う現象を目にすることもあります。 - それらの現象の原因は、「物質の状態変化を起こす閾値(しきいち)」だったり「創発」だったり、その他未知なるものだったりします。
- この記事では、その「物質の状態変化を起こす閾値(しきいち)」と「創発」を比較したいと思います。
物質の状態変化を起こす閾値(しきいち)
閾値(しきいち)の性質
- 物質の状態を決定しているある値が閾値を超えると、物質の状態は変化します。
つまり、閾値は物質の状態を変化させる役割を持っています。
閾値(しきいち)の例
相転移
- 相転移とは、一般的には融点と沸点という温度の閾値で物質の状態が決定されることを示します。
- 個体⇒液体は融点という閾値で決定されます。
液体⇒気体は沸点いう閾値で決定されます。
- 個体⇒液体は融点という閾値で決定されます。
- また、融点と沸点は物質の種類により異なり、気圧も閾値である温度に影響します。
- 日常的ではありませんが、プラズマや超電導という相が、個体・液体・気体の他に存在します。
トンネル効果
- 量子力学で扱うようなミクロの世界で起こる現象で、電子のエネルギー状態によって閾値で壁のすり抜けを行うことです。
- 量子力学の理論によれば、「丘を越えるためのエネルギーの閾値を超えることがある」という説明で、これを「ポテンシャル障壁を超えた」と表現します。
創発現象
- 以下の記事を参照してください。
・01.創発に依る現象の分類
・02.創発に依る現象の事例
・03.創発に依る現象の原因の可能性
まとめ
- 閾値と創発は、「状態の変化を起こすこと」と「何故そうなるのか?解明されていない」が共通点です。
- 閾値は、「こうなれば、こういう状態になる」ことを発見して、実用化できています。
しかし、「何故そうなるのか?」は解明されていなので、これを知らないと次の段階(あるかどうか分かりませんが)に進めなかったり、他の分野への応用の可能性を低くしています。 - 創発は、「人為的に起こせない(法則が分からない)」と「何故そうなるのか?」の双方共に研究段階です。
- 閾値や創発以外に、「再現性(必然性は少なくても)のある現象があるよ!」という方はご連絡ください。
最後に
- いかがだったでしょうか?
- この記事に質問がある方は下記のメールにお問い合わせください。