作成日: 2023/02/02 更新日: 2023/03/25 サイトの紹介と使い方
概要
- 私たちに身近なパソコン(PC)も、コンピュータの種別の1つです。
- この記事は、ハードウエアとソフトウエアの双方を含んだコンピュータの種別とその分類を行います。
- コンピュータの性能の高さは、処理速度と処理できるデータ量で決定します。
- グラフィック性能の高さなどに特化したコンピュータなども存在しますが、この記事では考慮しません。
コンピュータの種別
- コンピュータには次の3つの種別があります。
スーパーコンピュータ
- 性能が最も高いコンピュータです。
- 世界の多くのメーカーが、しのぎを削って世界NO.1のスーパーコンピュータを開発しています。
- 特徴は、処理速度と処理データ量が、世界レベルで優れていることです。
- 用途は、例えば気象データの処理が挙げられます。
この処理結果は、私たちに天気予報として結果を示してくれます。
ミドルコンピュータ
- 性能がスーパーコンピュータとパーソナルコンピュータの中間のコンピュータです。
- 一般にミドルコンピュータは、その定義の範囲が広いので、別称も多く存在します。
例えば、下記のように呼ばれます。- ミニコンピューター:VAXなどが有名です。
- ワークステーション
- ハイスペック・パソコン
- 上述の理由(定義の範囲が広い)で用途は、多岐にわたります。
パーソナルコンピュータ
- 適度な性能、価格のいわゆる、最も身近なパソコン(PC)のことです。
- 用途は、個人使用や簡単な業務となります。
サーバーと端末、スタンドアロン
- コンピュータは、サーバーと端末、スタンドアロンに分類されます。
- サーバーと端末、スタンドアロンは上述の3つの種別とは別に分類されます。
サーバ
- サーバーとは、データをネットワークで繋がった各端末、あるいは他のサーバーに供給するコンピュータです。
データの供給は見かけだけのこともあります(詳細は下記の端末の項目で行います)。 - ほとんどの場合、端末より高性能のコンピュータが使用されます。
端末
- 通常、端末は自分が操作する機器にデータを保持しません。
- データはサーバから供給されます(自分の端末が行なったデータの処理結果はサーバに返します)。
- あるいは、端末はサーバにデータ処理のコマンドを送るだけで、データ処理はサーバが行ないます。
この時、途中経過などを自分の端末に表示させると、あたかも自分の端末が処理しているように見えます(これを見かけの処理と呼びます)。
スタンドアロン
- ネットワークに繋がっていないコンピュータのことです。
- また、コンピュータの状態をネットワークに繋がった処理をしている時「オンライン」、繋がっていない時「オフライン」と呼びます。
- 仮に、物理的にネットワークに繋がっていても(例えば、インターネットに繋がっていても)、自分の端末(機器)上に存在するデータだけを処理しているとき、その機器は、オフライン状態にあると言えます。
このオフライン状態のことをスタンドアロンと呼びます。 - 上述のことから、私たちが日常よく使うパソコンは、端末でもあり、スタンドアロンでもあります。
- 蛇足ですが、スマホやタブレットも端末として、使用できます。
但し、(マウスやキーボートの性能によって)使いづらいので、お勧めはできません。
パソコン・レンタルサーバ・クラウド(サービス)
- また、別な角度からコンピュータを次のように分類します。
パソコン
- パソコンは、パーソナルコンピュータの略称で、いわゆる個人使用が目的で作られたコンピュータです。
もっとも、最近のパソコンは性能がいいせいか、多くの企業でも利用されているようです。 - パソコンは、基本的にデータを自分のハードディスクなどに保持しますが、私たちは認識しているか否かに関わらずにクラウド・サービスも利用しているかもしれません。
- インターネットが普及するまでパソコンは、個人が使用するだけのものでした。
そして、パソコンが代わるたびにデータを移し替えていました。
最悪の場合、パソコンが壊れると、データも壊れてしまいました。 - 上述のように、パソコンとデータは1体のものでしたし、現在のユーザの多くも同じです。
- 個人使用の場合、データが壊れても自己責任だけで済みますが、データに責任のある企業などでは、そうはいきません。
- インターネットが普及して、レンタルサーバやクラウドサービスが出現するまでは、社内ネットワークをRAIDやツインサーバなどを利用して構築し、データの安全性を確保していました。
これらを社内サーバ・システムと呼びます。 - 昨今では、レンタルサーバやクラウドサービスを利用する企業が増加しているようですが、個人利用には、まだハードルが高いようです。
そして、レンタルサーバやクラウドサービスを外部(社外)サーバと呼ぶこともあります。 - 外部サーバを利用して、パソコンを端末とする時、端末とデータは一体ではなく、どの端末からでも同じ外部サーバのデータを処理することが出来ます。
これで、パソコンが壊れてもデータは安全です。
レンタルサーバとクラウドサービスの比較
同じ点
- 双方共に外部サーバです。
データもアプリケーションも外部サーバに保持します。 - ハードウェアのグレードアップは、全て契約先がやってくれます。
違う点
- クラウドサービスは、OSや多数のアプリケーションがあらかじめ用意されています。
いくつかのアプリケーションは自動的にアップデート(バージョンアップ)されます。
一方、レンタルサーバは、WordPressなどの僅かなアプリケーションしか用意されておらず、
環境構築にも手間がかかります。 - クラウドサービスのコンピュータは高性能である分、高価です。
レンタルサーバは、性能がパソコンとクラウドサービスのコンピュータの中間くらいで安価です。
筆者は下述するレンタルサーバ1台とVPS1台をレンタルしていますが、月々1,000円ほどの支出で済んでいます。
レンタルサーバの特徴
- いくつかの契約先がありますので、下記のサイトを参考に選んでください。
レンタルサーバ・ベスト10
尚、レンタルサーバの契約先により異なる環境設定が必要になるので、1ヶ所との契約をお勧めします。 - 代表的なレンタルサーバの種類は次のものになります。
レンタルサーバ
- 標準的なレンタルサーバも、その性能によりランクがあって、価格も違います。
月々の定額支払い契約で、安価ですが、初期費用が必要になるかもしれません。 - OSが選択できますが、ほとんどがUnix系OSです。
WindowsやMacを探すのは難しいと思います。 - OSのインストールやアプリケーションなどの環境構築は全て自分が行わなければなりません。
- Unix系OSを使う時、管理者権限が与えられないので、できないことが多数あります。
VPS
- レンタルサーバとほぼ同じですが、Unix系OSを使う時、管理者権限が与えられるので、自由度が高いです。
特に、プログラム言語の開発環境を整える時、必須と言えます。
クラウドサービスの特徴
- 3大クラウドサービス(AWS、Azure、GCP)が存在します。
- レンタルサーバと比べて性能の高いコンピュータを使用するため、高価となります。
- 支払い方法が、従量課金制の場合、月にいくらかかるのか?分からないので、個人が契約することは躊躇われます。
最後に
- 現在でも、スマホやタブレットを使い辛いですが、端末として、利用することが可能です。
- 問題になるのは、操作環境で、特にディスプレイ・レスが必要になります。
- 通信環境が6Gや7Gになると、現在のパソコンのようにOSをインストールする必要がなくなると思われます。
- OSもアプリケーションの一部とみなされ、必要な時に必要なアプリケーションが使えるようになります。
- そのために、クラウドサービスは安価となり、仮想現実やメタバースが日常的に利用される日も近いかもしれません。